Yogafest Yokohama 2018. Since 2004. Most famous yoga event in Asia. 2018 15th.

class

15D3
伝統のヨーガから導き出されたストレス・タフ/PTGのエッセンス
LESSON ID
15D3
クラス日時
09/15 13:00-14:30
運動量・熟練度
小以上・初級以上
担当講師
木村慧心
クラス内容:
日本ヨーガ療法学会ではこのPTSD(Post Traumatic Stress Disorder :心的外傷後ストレス障害)を克服して
ストレス・タフな“PTG(Post Traumatic Growth :心的外傷後・成長”へと導く智慧の実証を偶然にも
2016年4月14日21時26分に発生した熊本大地震の際に行う事ができました。

この時私たちはこの地震発生の際に偶々熊本市で実施していた熊本市民を元気にさせる
“ホリスティック・アカデミー”10回講座を開催していたのですが、あと2回の講座を残しての時に、
この大災害に遭遇し、受講生の皆様方には家屋倒壊・車中泊とか甚大なストレス下の環境に投げ出されてしまったのです。

しかし、震災1ヶ月後に私たちが実施した受講生への聞き取り調査では、どの受講生たちもその過酷な避難生活の中にあってもほとんど陰性感情を持たなかったというストレス・タフなPTG (Post traumatic Growth)の効果を示したのです。

それら受講生の言とは「車中泊もあったがヨーガの呼吸法をやった」「避難所で心の安定を保てるよう呼吸法等行えた」
「講座で学んだスピリチュアリティが役に立った」「講座で学んでいたので、身体が動いて、心も穏やかに過ごすことができている」「今日が最後と思って毎日を大切に生きていきたい」「死を意識して生きるということ、自分の使命は何か、どう生きるかを考えている」というものでした。

こうした偶然が重なっての実証が得られたのですが、私たちがこの時受講生たちに教授していたのが
インド五千年の智慧である“伝統的ヨーガの考え方”でした。

このPTGとは米・ノースカロライナ大学心理学部教授のリチャード・テデスキ博士とカルホーン博士が提唱した概念なのですが、このPTGの定義とは「危機的な出来事や困難な経験との精神的なもがき・闘いの結果、そこに生ずるポジティブな心理的変容の体験」とされています。

ここで言われている「危機的な出来事や困難な経験」とは戦争、災害、犯罪、重い病気、愛する人の死、いじめ、虐待、職場での想定外のリストラ・降格、などその人にとって心をズタズタに傷つけられ、 破壊されるような体験です。
それはその渦中の人にとって過多のストレスと感じられることであって、皆がトラウマになるほどのストレスと感じるわけではありません。

またわざとストレスを造る必要もありませんし、ストレス源の出来事が良いわけでもありません。
ストレスと感じることは極めて個人的な思いなのですが、こうしたストレス状況は誰にでも起こる可能性はあります。

大災害国でありストレス社会でもある日本では、このPTG能力に磨きをかける自助努力を自らに課して
自己の心身能力をアップさせることが必須と考えられるからです。

このPTG能力アップにつながるワークショップになっています。