
講演内容
- インドヨーガ協会(Indian Yoga Association, IYA)とは
- インドヨーガ協会の目的
- 主要なメンバー教育機関とメンバーシップ
- インドヨーガ協会の活動報告
- インドヨーガ協会の支部
- 対応するヨーガコースとAyush省YCBによるヨーガ検定試験
以下概要:
インドヨーガ協会(Indian Yoga Association, IYA)は、インド・デリーに本部を置き、2008年に設立されたインド初の業界団体です。初代会長はBKSアイアンガー氏で、現在は運営評議会の総裁としてシュリーシュリー・ラヴィ・シャンカル氏(Art of Living)が、執行委員会の会長としてハンサ・ヨーゲーンドラ女史(The Yoga Institute)が務めています。
インドはヨーガの発祥国ですが、本家であるインドにおいてもヨーガ業界を統括する団体が存在しないことが問題視されていました。そのため、国立ヨーガ研究所の主導でインドヨーガ協会(IYA)が設立されました。
IYAは、伝統的かつ科学的な根拠に基づいたヨーガのメッセージを普及させ、多様性を持つヨーガの伝統を統一することを主な目的としています。その共通の目的のもと、インド全土のヨーガ教育機関やスクールがIYAに統合されています。
主要なメンバー教育機関には、国立ヨーガ研究所(MDNIY、デリー)、Art of Living(バンガロール)、Isha Foundation(コインバトール)、S-VYASA(バンガロール)、Kaivalyadhama Yoga Institute(プネー)、The Yoga Institute(ムンバイ)、Patanjali Yoga Peeth(ハリドワール)、Ramamani Iyengar Memorial Yoga Institute(プネー)など、45校が含まれています。
IYAのメンバーシップには、教育機関やスクール、団体としてのメンバーシップと、個人メンバーシップの2種類があります。団体メンバーシップには、インド国内で226校、世界に14校がIYA提携校として登録されています。日本では東京ヨーガセンターが登録されています。主王な個人メンバーシップには、ボランティア、プロフェッショナル、ライフ・メンバーの3種類があり、合計では約15,946名(2024年8月現在)が登録されています。
IIYAは、ヨーガ全体の普及と発展を目指し、さまざまな活動を主導しています。年に数回、IYA主催の国際会議や全国会議/サミットが開催され、各機関の活動報告や研究活動の情報共有、ワークショップ、公開ミーティングなどが行われます。また、教育機関の認定や加盟、コースカリキュラムやガイドラインの策定なども行っています。
昨年2023年11月にハリドワールで開催されたインターナショナル・カンファレンスには日本人も参加しました。(私竹内はスタッフとして参加)このような集会やカンファレンスを通じて、業界内のコミュニケーションが図られ、健全でオープンなヨーガ環境の形成に向けた結束が強まっています。最近では、ヨーガ・セラピー部門の促進にも力を入れています。
現在、インド各州に「チャプター」と呼ばれる支部が設立されており、26のチャプターが州単位で活発に活動しています。今後はチャプターをインド国内だけでなく、国外にも設置する方向となっています。
IYA提携校では、ヨーガのアカデミックコースを運営する際、IYAコースとして50時間(FCY)、200時間(CCY)、500時間(ACCY)のシラバスに沿って運営することが求められています(75%以上の内容を共有)。(IYAコースについては、こちらhttp://www.yogaiya.in/courses をご参照ください。) IYAにより、ヨーガの基礎知識として学ぶべき内容が明確に示されており、学習環境が整えられています。これにより、ヨーガの質および学習者の保護が図られています。
またこの内容は、インド政府Ayush省のヨーガ教育委員会(YCB:https://yogacertificationboard.nic.in)による検定試験にも対応しています。YCB試験は現在、日本でも全日本ヨガ検定協会(https://proyogakentei.com)により、インド大使館を会場として運営されています。また今後はインドの各種団体との連携により、インドからのオンライン試験が日本語通訳付きで開催される準備も整えているため、日本でもより身近にインドのヨーガ検定試験を受験できるようになっていくと思います。
団体プロフィール
“インドヨーガ協会(Indian Yoga Association, IYA)は、インド・デリーに本部を置き、2008年に登録されたインド初の業界団体です。初代会長はBKSアイアンガー氏で、現在は運営評議会の総裁としてシュリーシュリー・ラヴィ・シャンカル氏(Art of Living)が、執行委員の会長としてハンサ・ヨーゲーンドラ女史(The Yoga Institute)が務めています。
インドはヨーガの発祥国ですが、本家であるインドにおいてもヨーガ業界を統括する団体が存在しないことが問題視されていました。そのため、国立ヨーガ研究所の主導でインドヨーガ協会(IYA)が設立されました。
IYAは、伝統的かつ科学的な根拠に基づいたヨーガのメッセージを普及させ、多様性を持つヨーガの伝統を統一することを主な目的としています。その共通の目的のもと、インド全土のヨーガ教育機関やスクールがIYAに統合されています。
主要なメンバー教育機関には、国立ヨーガ研究所(MDNIY、デリー)、Art of Living(バンガロール)、Isha Foundation(コインバトール)、S-VYASA(バンガロール)、Kaivalyadhama Yoga Institute(プネー)、The Yoga Institute(ムンバイ)、Patanjali Yoga Peeth(ハリドワール)、Ramamani Iyengar Memorial Yoga Institute(プネー)など、45校が含まれています。IYA提携校はインド国内に232校、世界では14校が登録されています。主王な個人メンバーシップには、ボランティア、プロフェッショナル、ライフ・メンバーの3種類があり、合計では約15,946名(2024年8月現在)が登録されています。
IYA提携校で提供されるヨーガコースはインド政府Ayush省ヨーガ検定試験(YCB試験)に対応しています。
WHO/世界保健機関のヨーガに関するガイドラインはインド政府の提示する基準に則っているため、YCB試験の合格によりインドだけでなく、WHO基準に則ったヨーガインストラクター/ 教師として認定を受けることができます。”
竹内 想子(たけうち そうこ) プロフィール

インドヨーガ協会/IYA会員(Life Member)、看護師/保健師
インドにあるカイヴァリヤダーマヨーガ研究所付属カレッジにてC.C.Y(2014)、P.G.DYEd(2017-2018)を修了し、インターンシップに従事(2018-2019)。現在は同研究所のオンラインYIC(ヨーガ・インストラクター・コース)の日本人向けメンターを務める。
2021年にプネー大学大学院体育教育科ヨーガ専攻修士課程(MA)修了。
2022年にインドAyush省(伝統/補完代替医療省)YCB認定Yoga Masterを取得。
2023年よりデリーのインド・ヨーガ協会(IYA)本部にてヨーガ普及活動に従事。WHO/Ayush省/YCBの示す規格に準じたオンラインクラスを主催。インドの伝統文化に根差した健康科学としてのヨーガの勉学と研鑽を続けることで、未来志向でのヨーガとの新しい関係性を追求。インド政府ICCR奨学金制度に選抜、今年よりアーンドラ大学で博士課程(Ph.D. in Yoga)にて研究活動を続ける。
ブログヨーガのある暮らし:https://kisoyoga.com, info@kisoyoga.com
YouTube:基礎ヨーガ まずはココから:https://www.youtube.com/@kisoyoga_sokotakeuchi