
講演内容
ヨーガ療法の独自性と科学的アプローチ、研究活動とエビデンスベースの実践、学会認定のヨーガ療法士の育成と活躍の場、sVYASA大学との国際的連携、これからのヨーガの指導者として必須な資質となる高等教育の必要性についてをお話しします。
団体プロフィール
日本ヨーガ療法学会は、2003年に設立され、約2000人の会員が所属する学術学会です。ヨーガ療法は、伝統的なヨーガを基に、ヨーガの聖典に基づいた病理論と見立て方法を利用して、個々の悩みや体調に合わせたプログラムを提供し、目標達成や改善を目指します。
国内外の研究者と共同でヨーガ療法の効果に関する研究を行い、安全性の確保、科学的根拠の向上に努めています。
特にストレス、生活習慣病、メンタルヘルスといった分野で研究と実践を行い、全国で活動する学会認定のヨーガ療法士を育成しています。ヨーガ療法士は病院や福祉施設、依存症施設、ホスピスなどでも活躍しています。
加えて、インドのsVYASA大学と提携し、2020年から日本語でオンライン授業を通じて国際的な教育を受けられる機会を提供しています。
sVYASA大学は1986年に設立され、2002年にUGC(大学付与委員会)から認定を受けたインド・バンガロールにあるヨーガ専門の大学です。この連携により、インドの大学で修士資格を取得し、国際的な専門知識を身につけることが可能です。
毛塚 由希子(けづか ゆきこ) プロフィール

2004年、ニューヨークから帰国後、スタジオ・ヨギーをはじめ、都内や埼玉のヨガスタジオで指導を開始。しかし、生徒の心身の悩みに応じた適切なヨーガが指導できず、自身のヨーガの実践と理解の浅さに気づき、より深い学びを求めました。その際、現代人の悩みにフォーカスし、伝統的なヨーガを分かりやすく指導する日本ヨーガ・ニケタンの木村慧心先生に師事し、伝統的なヨーガ修行とヨーガ療法を学び始めました。
2008年、日本ヨーガ療法学会認定ヨーガ療法士の資格を取得し「ぷるなよが」を設立。2015年、大宮駅西口徒歩5分の場所にヨーガ療法専門スタジオをオープンし、同年よりヨーガ療法士育成講座の講師を務めています。
2020年より、インドのsVYASA大学の日本語ファシリテート校の講師も担当しています。
現在は、日本ヨーガ療法学会とモンゴル国立精神医療センターとの共同研究で、依存症患者に対するヨーガの効果について研究を行っています。
公認心理師/東洋大学大学院総合情報学科博士課程在籍